半月に込めた願い、松餅(ソンピョン)——秋夕を5日後に控えたソウルで手作り体験

秋夕(チュソク)まであと5日となった。韓国版「感謝祭」ともいえる秋夕は今年9月25日(金)で、連休期間は暫定的に24日(木)から27日(日)までとされている。連休を目前に控え、ソウルの餅屋や伝統市場にはすでに、半月形の白い餅「松餅(ソンピョン)」が並び始めている。ちょうどこの時期にソウルを旅行中なら、買って食べるだけでなく、自分の手で作ってみることで、この名節の意味を指先で感じることができる。
ひと目でわかる情報:場所 ソウル観光プラザ11階 ソウルカルチャーラウンジ(ソウル鍾路区清渓川路85)/期間 2026年9月19日~10月10日、火~土曜日午前10時~午後5時/プログラム 松餅作り、伝統舞踊レッスンなど(「2026ソウル歓待週間」連携、全プログラム無料)/問い合わせ 02-3788-0800。

松餅が半月の形をしているのには理由があると伝えられている。昔の人々は、満月よりもこれから満ちていく半月のほうをより吉兆とみなしたという――満月はすでに満ち、あとは欠けていくだけだが、半月にはこれから満ちていく未来しかないからだ。そのため、一年の収穫に感謝して作るこの餅には、これから満たされていく未来への願いが込められていると言い伝えられている。
清渓川路にあるソウル観光プラザ11階、ソウルカルチャーラウンジに入ると、長いテーブルの上にはすでにうるち米粉の生地が用意されている。手のひらで押すと、なめらかでありながらほどよい弾力を感じる――水の温度と量によって生地の粘りが変わるという説明が続く。生地を少しちぎり、親指で中央を押してくぼみを作り、ごまや小豆、栗などの餡を詰めたら、指先で閉じて半月の形に整える。最初はいびつに潰れていた形も、何個か繰り返すうちに次第になめらかな半月へと仕上がっていく。
形を整えた松餅は、松葉を敷いた蒸し器で蒸し上げる――湯気とともに立ちのぼるほのかな松の香りが、この餅の最大の特徴だ。松葉は香りを添えるだけでなく、餅同士がくっつかないようにする役目もあるという。蒸したての松餅は手に取ると温かく、柔らかい。一口かじれば、もちもちとした餅の間から香ばしいごま餡や甘い栗餡がにじみ出てくる――市場で買う冷めた松餅とは明らかに違う温もりだ。