ミュージックバンクの観覧は無料なのに、外国人はなぜ26万ウォンも払うのか

金曜日の午後、ソウル・汝矣島(ヨイド)にあるKBS新館の前には、「ミュージックバンク」の公開収録を見ようとする外国人観光客の長い列ができる。だが列に並ぶ人の少なくない数が手にしているのは無料の観覧券ではなく、旅行プラットフォームの決済完了画面だ。「無料の公開放送だと聞いたのに、なぜみんなお金を払って入るのですか」。韓国を初めて訪れたある観光客のこの疑問は、K-POPファンなら一度は直面する混乱をそのまま映し出している。
一目で把握:ミュージックバンクや人気歌謡といった公開音楽番組の正式な観覧申請は完全無料で、KBSやSBSの公式サイトに会員登録した上で受け付けられる。ミュージックバンクは放送前週の木曜午前9時に申請が始まり、1人あたり観覧券2枚まで申し込め、満15歳未満は入場できず、当選結果はショートメッセージで通知される。ただし多くの番組は本人確認に韓国の携帯電話番号を求めるため短期滞在の外国人には高いハードルとなり、この隙間を外国人専用の有料ツアーパッケージが埋めている。日曜日の「人気歌謡」の外国人専用座席パッケージは定価240ドルから190ドル(約26万ウォン)に割引販売され、参加確定バウチャーは収録10日前に発行される。
ミュージックバンクの観覧申請はKBS公式サイトの「視聴者参加」メニューから行い、ネイバーやカカオトーク、フェイスブックのアカウントでも簡単に登録できる。日付を選び、氏名や同伴者の情報、観覧理由を記入して提出すれば申請は完了し、その後の選考を経て当落が決まる。外国人もパスポートの写しで本人確認を行えば申請自体は可能だが、確認処理に数日かかることがあり、韓国到着後に申し込むと目当ての放送に間に合わないことも少なくない。観覧を本気で狙うなら、航空券を予約する段階でKBSアカウントを作って本人確認まで済ませておくのが安全だ。
実際、旅行プラットフォームのトラジー(Trazy)は「KBSミュージックバンクチケット」という商品を韓国人には販売せず外国人限定で提供しており、参加者は収録当日の午後3時30分にKBS新館前のホリーズコーヒー店舗でスタッフと合流し、パスポートか外国人登録証を提示して入場する。コリアトラベルイージー(Korea Travel Easy)が販売する「人気歌謡」パッケージも外国人限定で、190ドルでソウル市内ツアーとSBS公開ホールまでの送迎がセットになっており、参加を保証する確定バウチャーは収録10日前に届く。両商品とも、バウチャー発行後は返金不可という点で共通している。
どちらを選ぶかは旅程の余裕次第だ。滞在期間が長く結果にこだわらないなら、まずKBSやSBSの公式サイトで無料申請してみて、落選しても翌週に賭ければよい。一方、旅行日程が固定されていてその週に必ず入場を確定させたいなら、26万ウォン前後を払ってでも座席が保証される有料パッケージが現実的な選択肢となる。そもそも無料の公開放送だと知らないままいきなり有料商品を探すのではなく、両方の経路を把握した上で自分の旅程に合う方を選ぶのが最も賢い方法だ。
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